【展覧会レビュー】山種美術館「歴史を描く」
Twitterログよりまとめと加筆修正
そういえば結局ギリギリになって「歴史を描く」は見に行った。
絵画による歴史観形成みたいな自分の興味に即した内容が語られていた訳ではなかったけど、近代の洋画の流入と国粋主義の復興期における作品を多く扱っていて、美術界における近代化への対応と対抗みたいな側面から、国民国家論的視点からアプローチできそうな分野のひとつだなぁと思った。
けど史学的アプローチより美学美術史的視点にウエイトを置かないと難しい分野だと思うので、美術畑じゃない自分にはもっと美術史を勉強しないと難しい分野だなぁ……もちろん美学一辺倒で語れる分野ではないけれど……
あと解説ビデオで流れていた先生のお話「昭和以降の歴史画、特に院展系は大河ドラマに引っ張られてる」ということで、大河ドラマで作られる歴史観の話をしていた。メディアと歴史観の話はすごく興味あるけど、これも歴史学としてやるのは難しいよなぁ。いまだ歴史としての史料蓄積が少なく、メディア論とどう違うの?いやむしろメディア論だよね?みたいなことになりそう。
んまぁ、歴史学なんて大きな課題に手をつけようとする前に、学生は大人しく個別具体的事項の研究の経験を積みなさいよってこった