【展覧会レビュー】神奈川県立歴史博物館「ワーグマンが見た海-洋の東西を結んだ画家-」
最近はまったく博物館めぐりもできず、潤いのない生活をしてましたが、
招待券ももらったし、自分の勉強していることにかなり密接に関わる展示だったので、
最終日の閉館間際に滑り込みで行ってきました~
なんだかあたふたしてて、あんまりゆっくりと見られなかったことが残念だったんですが、
直筆の水彩画と、イラストレイテッド・ロンドン・ニュースをたくさん見られたのがよかったです。
前々から目を通した方がいいと思いつつも、勉強不足でなかなか見る機会がなく……
ワーグマンといえばジャパン・パンチのカリカチュア風な絵が真っ先に思い浮かぶので、
こちらに描かれた写実風のイラストはとても新鮮でした。
ゆっくりキャプションと添えられた文章も読んでみたいですね~
美術畑の人間ではないので、なかなか自分の勉強にとりいれるのって難しいと思うんですが、
やっぱりポンチ絵とか、幕末~明治期の錦絵とか、すきだし使いたいなぁっておもいます
転倒しているようだけど、
外国人の描いた日本人の姿から、
当時の日本人が外国人をどう思っていたかとか、
わかったら楽しいですね。わかったら。
ジャパン・パンチについては、
やっぱり横浜にきてからのワーグマンの仕事の主たる部分ですから、
もっとキャプション詳しく、たくさん見られたら良かったかな~
あとはあんまり展示の趣旨とは関係ないんですが、
1850~60年代の東南~東アジアのさまざまな港町の風景を描いたスケッチ・水彩画群が個人的にお気に入りです。
とくに阿片吸引する清国人のやつ。
阿片の紫煙と糞尿の臭いにまみれて自国民どころか日本人までお節介焼いて近代化させようとするレベルの清末の世紀末感がよく出てました。笑
明治知識人のアジア観の本とか読んでたのもあるけど、最近あの清末の国民総クズっぷりはなにかの題材として使いたいな~と惹かれるものがあります。
いやお勉強のテーマとかじゃなく、お絵かきとか妄想用に。笑
それにしても、予想外の盛況ぶりだったようでビックリしました~!
まさか図録が売り切れているとは!
日本洋画史とかではマストだったりするんですかね~