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人間失脚

恥の多い生涯を送っています

【展覧会レビュー】府中市美術館『世紀末、美のかたち』

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2011年の9月から11月にかけて府中市美術館で行われていた、『世紀末、美のかたち』展に行った際の覚書です。

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19世紀末という時代設定、ルドン、ミュシャルネ・ラリックエミール・ガレ等々の作家のラインナップが好みすぎて絶対行こうと思っていたのですが、ほんと行って良かったです…!

作品も絵画からガラス工芸、身体装飾品と形態にとらわれず様々なものが「世紀末」というテーマにしたがって集められていて、よくこれらの作家をこういうテーマで纏めたなぁと思いました、感涙もの;∇;

たまたま行ったらミュージアムトークみたいなのが聞けたんですが、そこで説明されていたのは、19世紀末にはそれまでの西洋美術の文脈では「ないわー」とされていた表現が可能になった、ということで。

たとえば虫や生々しい生物のモチーフ、文字を入れた作品、グロテスクな表現などなど。

中二病的モチーフってこの頃に完成されたのかなぁとか思いました、よくこれだけ悪趣味なものを集めたよwwというような展示でした。おもしろい!

特にエミール・ガレの『好かれようと気にかける』ってガラス工芸についての様々な解釈が良かったなぁ

一見トンボを捕らえようと狙っているカエルの図案なんですが、添えられたキンセンカと“Souci de plaire.”「好かれようと気にかける」(Souciは「キンセンカ」と「気配り」の両方の意味があるらしい)の一文によって、トンボに好かれようとアピールするカエルの図にも見える。

メルヘンで少女漫画チックな作品でありました。

あとはラリックのニンフモチーフのブローチやカリプソの鉢もとっても綺麗でした。

ルドンは大好きなのですが、けっこう見たことある作品がおおかったかな?

ルドンの油彩の鮮やかな発色は印刷だとなかなか出ないので、何度でも実際に脚を運んで見る価値があると思います。

常設展の方も、ワーグマンとか靉光の作品が見れてラッキー。

前者は本業的関心から、後者は個人的趣味

しかしここの牛島憲之記念館は聖堂というかカタコンベのようで、あまりの仰々しさにちょっと萎縮してしまうところがありますね……