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人間失脚

恥の多い生涯を送っています

【展覧会レビュー】東京都美術館『マウリッツハイス美術館展』・国立西洋美術館『ベルリン国立美術館展』

上野が今フェルメールでアツい。そうでなくても暑い。

というわけで東京都美術館国立西洋美術館で、フェルメールの絵画3点(かな?)を含む展覧会2つを見に行きました。死ぬほど疲れました。

日本人はほんとにフェルメール大好きだな~と再確認。わたしもすきすきフェルメール

そういえばまとめわすれてたけど2月にもbunkamuraフェルメール見に行ってますね。あれはなかなか可愛らしい展覧会だったのでのちのち思い出し思い出しまとめられたらいいなと思います。

まずは東京都美術館の『マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝』から。美術館のリニューアルオープン記念の展示です。

まず文庫本サイズの冊子型でカラー印刷の展示目録が新鮮でとても良かった。

コンパクトサイズでしかも厚みがあるため、手に持って鑑賞してても邪魔にならないし、ボロボロにもならない。

カラーで作品や記念グッズの紹介が入っているのも、入場までに待たされるような人気の展覧会である今回のような場合には暇つぶしになって丁度良い。

広告が入っていたからできたのかもしれませんが、すごく良い試みだと思いました。

マウリッツハイス美術館はもともとは伯爵家の邸宅を美術館にしたものだそうで。

おそらく、美術館として建てられたこの美術館でそのコレクションを見るとの、現地で見るのとでは雰囲気が全然違うのだろうなーと思いました。

現に展示されていたアントーン・フランソワ・ヘイリヘルスの《マウリッツハイスの「レンブラントの間」、1884年》に見えるとおり、豪華な室内に所狭しと作品が飾ってあるようですね。

日本ではなかなかお目にかかれない展示方法、羨ましい。

マウリッツハイスの紹介に続き、第二章は風景画。

風景画から展示をはじめることで、気分をオランダの雰囲気にさせるのが良かったです。

非日常空間にこれから行くのだぞというふうに気持ちを切り替えさせられます。

華やかな歴史絵画コーナーに続くのはあまりに大きすぎる今回の目玉、《真珠の耳飾りの少女》!

絵の前には十分すぎるほどのスペースが取られており、ただひとつの絵を見るためにまたここで待機列形成ww

予想以上に小さいサイズだったこの作品にはあまりにも荷が重いのではないだろうかとさえ思えてしまう。

後ろにいたおじちゃんが「良い絵ほど実物を見ると小さく見えるんだ」って言ってたけど、ホントかしら。

写真だとサイズ感が伝わらないから、良い絵ほどオーラで大きく感じるそうな。

でもシャガールとかどうしたって本物の方が大きいしなー

ミステリアスな印象がよく取り沙汰されるこの絵ですが、やはり真っ黒な背景が人物を際立たせ、惹きつける部分が大きいのかと思いました。

技法のことはよくわかりませんが、フェルメールの絵はぺたっとした面の光り方が特徴的でキレイだなと思います。

そういえばこの絵を題材にした映画ありましたね。本物見る前に見ないでよかったのかな?

肖像画のコーナーで印象的だったのはフランス・ハルスの《笑う少年》と《ヤーコブ・オリーカンおよびアレッタ・ハーネマンスの肖像》。

《笑う少年》はラフなタッチで柔らかい、こういうくちゃくちゃな笑い方する子どもいるなーという感じ

夫婦の肖像の方は緻密でまったく隙がない。

同時期に描かれたらしいがぜんぜん違う印象を受ける作品でした。

あとホーフェルト・フリンクの《椅子の傍らの少女》、これ、すごく怖くて周りがざわついてました。笑

妙に顔がデカくて老け顔の幼女……

それから、レンブラント好きだから、たくさん見られて嬉しかったです。

(模写だけど)若い頃の自画像と最晩年の自画像の対比が良かった。

繊細なタッチから大胆な筆使いへと変化しながらも、描かれた自画像の変わらないクリクリした目が印象的でした。

ラストの静物画と風俗画のコーナーはちょっと消化試合みたいな感じになってる感あったけど、最後をヤン・ステーンの《親に倣って子も歌う》みたいな明るくトボけたちょっと毒混じりの絵で締めたのは良いと思いました。サザエさんみたいですね。

オランダ絵画は明るくほっこりした感じがすきです。

出たとこに武井咲が着たというドレスが飾ってありました。

これ首から下ぜんぶ妄想っていうのがすごいですね。

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続いて西洋美術館のほうの『ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年』。

こちらはタイトル通り、ベルリン国立美術館の所蔵作品を通して15世紀からの400年の美術史を概観しようというもの。

しかしフェルメールの《真珠の首飾りの少女》をやはりメインとしてドカンと据えているため、どうにもテーマと展示内容が噛み合っていないような印象を受けました。

展示作品も美術史を概観するには偏りすぎ・ちょっとボリューム不足な印象が……

これは個人的意見かもしれませんが、説明用看板もどこに何があるかイマイチわかりづらい。

一緒に見に行った母とも言っていたのですが、ちょっととっちらかってるような印象を受けましたね……

うーん、2本目で疲れてたっていうのもあるかもしれないけど。

《真珠の首飾りの少女》はやはりかわいい!!!

私は耳飾りよりこっちのほうが好きかも。全体に黄色っぽい画面、イキイキした表情としぐさなど、とてもかわいらしいです。

あとはヤン・ダヴィッドゾーン・デ・ヘーム《果物、花、ワイングラスのある静物》が綺麗でした。

展覧会の看板にも使われていたりしますが、実物は印刷物とは比べ物にならない発色の鮮やかさ。

静物画ってもっとテーブルに置いてあるようなものを想像しますが、こんなふうに図案的にまとめたものもあるんですね。

ちょっとポスター作品みたいな印象を受ける、この時代にこんな絵があったのか!ってびっくりするような絵でした。

展覧会公式サイトでも壁紙がダウンロード出来るようですが、やっぱり現代的な感じ。

それからベルリン国立美術館展ってことで、も少しドイツの博物館学というか…教育学・文化・芸術・美学の歩みみたいなところにフォーカスしてもいいんじゃないかと思いました。

いや、ちょっと触れてたか

まぁメインがフェルメールなんで、それも難しい注文なのかも知れませんが……

ていうかドイツって美術史的にどうなんでしょうか。西欧の中では後進国のイメージ強いですけど。(ザ・素人)

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西洋美術館のごはんはおいしい。これはちょっと量多すぎたけど

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影が雄々しいことになってました。