Jupiterの《BRAND NEW FIELD》がすごいヤバイ
ここ1年近く『アイドルマスターSideM』にハマっています。
ハマっているどころか、就職して3ヶ月で真っ当な社会人ライフを完全に棒に振った気さえします。
ワイはもう、ホモに人生を狂わされたくなかったのに……!(ホモ萌えです)(仕方ないね)
さて、『アイドルマスターSideM』といえば、昨年2月にリリースされたものの生まれつき体が弱く、半年近くに及ぶメンテ期間を経てサービス再開、その後も色々とあった(本当に…)ものの、ついに今年4月には初のCDリリースと相成りました。
(そしてこの文章を書いている最中、5月16日にはBeitとHigh×Jokerのキャストも発表され、なんとファーストライブが……!!!!アイドルマスターSideMという現実に追いつけない………!)
そのうちのユニット・Jupiterの1曲、《BRAND NEW FIELD》がとにかく、
"すごい""ヤバイ"んです。
発売から1ヶ月経った今でも、仕事の行き帰りでこればっかり聴いてしまいます。
そんなわけで今回はJupiterの《BRAND NEW FIELD》がどれだけ"ヤバイ"か、音楽知識もない、アニソンもドルソンも普段まったく聴かない90年代J-POP懐古厨が100%主観とフィーリングで語ろうと思います。
「そんなの今更当たり前だよ~~」というツッコミもあるだろうが知らん!ワイはワイの聴いた《BRAND NEW FIELD》を語りたいんや!
それでははりきって、どうぞ。
さて、本題に入る前にまずJupiterというユニットについてですが、彼らは元々『アイドルマスター2』に登場するキャラクターでした。
アイマスに男性アイドルユニットが登場ということで、発表された当初はそりゃもう壮絶な混乱やら反発やら議論やらありました…アイマス周辺を長い間遠巻きに眺めてきた自分もその当時のことはよく覚えてます。
それから4年(!)が経ち、アイマスというコンテンツ自体も、それを取り巻く状況も様変わりしていく中で、Jupiterはアニマスに登場したりコミカライズされたりと、情報の更新は断続的に続いていました。
そして『アイドルマスターSideM』のリリースによりJupiterは315プロより再出発を遂げた伝説のアイドルとして、DRAMATIC STARSと共にSideMの看板を背負う主人公格として、現在の状況に至ったわけです。
SideM以前のアイマスについて門外漢であるわたしがJupiterの現況についてアレコレ言うことは出来ませんが、961プロを辞めて315プロから再デビューを果たしたストーリー上のJupiterと、完全な逆風の中で生まれついには1シリーズをしょって立つ存在となったJupiterというコンテンツが、あたかも二次元のお話と現実のうごきをリンクさせているような錯覚を覚えますね。
ゲーム自体もキャラクターも中の人達もフレッシュなドラスタもそうですが、アイマスはそうやって現実に対し二次元のキャラクターとリンクした物語性を持たせることが本当に巧みだなぁ……と思います。
……前置きが長くなりすぎました。
とにかく、《BRAND NEW FIELD》(それと同時収録の《Planet scape》も)はそういったJupiterのこれまでを背景した曲となっております。
それを前提にお話を進めてまいりたいと思います。
《BRAND NEW FIELD》を語るにあたり、とりあえず下の図をご覧ください。
以下は歌詞にメロディの区切りやパート分けなどを書き込んだものです。
これするために一念発起してヘッドホン買い替えたんだぜ!!!!
(耳がアホなので間違ってたらすみません)
まずパッと見て、歌詞の長さが"ヤバイ"。
この曲6分2秒あるわけですが、BPM169(MixMeister計測)と決してスロウなバラードではない。
それでこの歌詞の長さ。圧倒的情報量です。
また歌詞の長い曲にありがちな、具体的な物語を説明する歌詞でないところも"ヤバイ"です。
Jupiterの再出発がテーマになっていることは明白なのですが、使われている言葉はあらゆるシーンに代替可能な抽象的なフレーズばかり。そしてめちゃくちゃポジティブ。6分間ひたすら抽象化された元気の出るフレーズが続きます。
おまけにほとんど繰り返しがない。歌詞を打ちながら「この曲、全然〘★ くり返し 〙で手抜きできない……!」と泣きそうになりました。よくこれだけ元気の出る抽象的な言葉を集められたなと思う。ヤバイ。めっちゃ元気出る。松岡修造か《BRAND NEW FIELD》かって感じ。最高。
Jupiter3人のセリフも入って、ぎゅうぎゅうに詰め込まれてお腹いっぱいの6分間といった感じです。
そしてこの曲の中でひときわ印象的なのが、図中でサビBと表したメロディ部分です。
なんとこの曲、サビが2つあるんです!!!! ヤバイ。
「♪Keep on! Keep on! Keep on! Keep on! Trying! Trying! Trying! Trying!(Just now!)」とダメ押しのように同じ横文字を繰り返すのが印象的ですね。そりゃドラスタもラジオでカラオケしてしまうわけです。
またサビA①を除きどのカタマリ(とても素人っぽい表現)にも各キャラのソロパートが入っているのですが、サビBについてはソロパートはございません。勢いがすごいぞ!!!
何度も繰り返されるサビAとは異なり、サビBは冒頭と最後にしか出てこないのですが、それが曲を引き締める印象を与え、いっそうサビBを引き立てます。
また一方でCメロやアウトロでサビBのメロディが引用されており、曲を通底するテーマとしてしっかりと印象づけられているところも、サビAとは異なる役割を担っていてグッときます。
それからこの曲をはじめて試聴した時からずっと思っていたことですが、とにかく手数が多い。
同時収録の《Planet scape》や《DRIVE A LIVE》、またドラスタの《STARLIGHT CELEBRATE!》《DRAMATIC NONFICTION》と聴き比べても、ひときわキラキラして、いろんな音が鳴って聴こえます。
特にサビB②ラスト、最後の最後でドラムのリズムが変わってぎゅんぎゅん言うギターが入るのが最高で……わたし大サビでギターがぎゅんぎゅん言う曲大好きなんだよぉ~~~ウヒョ~~~~~~!!!!!!!
ボーカルパートにしても、この曲は特にコーラスが細かく入っていたり、3人で歌うパートも絶妙にボリュームをコントロールして、ところどころで聴こえ方をまったく変えてきます。まるで耳元でJupiterが踊りながら、フォーメーションを目まぐるしく変えながら歌っているようだ~~~~!!!
(このへんしっかりと何の音がどうでこうで~~と言えない知識の浅さが口惜しい)
この「手数の多さ」ですが、昨今のアイドルソング・アニメソングの重要な特徴のひとつだと思います。その傾向が顕著なのはたぶんボカロ曲とかニコニコ動画発祥の楽曲群なんでしょうが、「普通の」J-POPにもそういう流れって2010年ちょっと過ぎたくらいからすごく明確になってる気がします。
(わたしはL'Arc~en~Cielの2011年発売のシングル3曲に対し「良い意味で"小手先"的な演出がてんこ盛りになっててすごく聴いてておもしろい。今風だ」って言った気がします。上から目線どころの騒ぎではない)
2年前の記事なのですこし古いですが、J-POPの「手数」に言及されている記事も。
"浮世絵化するJ-POPとボーカロイド 〜でんぱ組.inc、じん(自然の敵P)、sasakure.UK、トーマから見る「音楽の手数」論 - 日々の音色とことば"
http://shiba710.hateblo.jp/entry/20130529/1369790663
"最近のJ-POP界隈の情報量と手数の話 おかわり | たにみやんアーカイブ"
http://magamo.opal.ne.jp/blog/?p=972
もう2年も前なので、いま最先端のトレンドはまた全然違うものになってるのかもしれないですが、あいにくわたしは熱心な音楽好きではないので、その辺は置いといて。
その「手数の多い」曲が世に大いに出回り、これまたひとつの王道化したようにも感じます。
脱線が長くなりました。
それで何が言いたいかっていうと、《BRAND NEW FIELD》のトレンド感、あるいは王道感、これもまためちゃくちゃ"ヤバイ"のです。
6分もある大作、それもセリフとか入っちゃう曲でこの王道感はほんとすごいですよ~~~以前松本孝弘が王道であることの大事さを説いていた気がしますが、下手に気を衒わず、まっすぐに生まれまっすぐに育った《BRAN NEW FIELD》に圧倒的感謝~~~~~
手数を増やしていくことで飛び道具的な脚色も入りそうですが、そんなこともなくひたすらまっすぐなんだよね…聴いててすごく安心する……
強引にまとめます!
とにかく《BRAND NEW FIELD》、その圧倒的な情報量と熱量で聴くものの耳をおなかいっぱいにしながらも、トレンド感と王道感は決して外さない、めちゃくちゃに"すごい""ヤバイ"曲なんです……!
これほんと、いままでのJupiterやJupiterを応援してきたファンへの気持ち?待望感?に対して「これでもか!これでもか!」と全力で打ち返してきたなぁって感じします。全盛期の松岡修造の如く。松岡修造の如く。
これがついにライブで聴ける時が来るのかあ…ほんと…これはすごいことですよ……
本当にファーストライブ行きたすぎますね…行きたいなァ……
なんか未だにSideMのゲーム自体の運営にはいろいろ不安があったり、もっと人気出ないかなぁと勝手に悩んでいるんですが、こうやってどんどん現実にSideMが展開していくこと、発展途上のコンテンツを追いかけてることが楽しくてしかたないです。
コンテンツ自体も、キャラクターや楽曲の歌詞のようにどんどんビッグになっていってくれたら嬉しいです。
は~~~~~~~~~ていうかね!この文章書いてる途中でニコ生始まっちゃってもういろいろとどうでも良くなったよ!チケットください!!!アイドルマスターSideMサイコーッ!!!!!!
またなんか言いたくなったらブログ書くからそのときはまた見てくれよな!