人間失脚

恥の多い生涯を送っています

2016年、THE YELLOW MONKEYのライブを見てしまった。

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016》のライブレポを書く前に、どうしても自分の有り余る重い思いポエムをしたためておかなければと思い、準備運動として自分とTHE YELLOW MONKEYの話をしようと思います。
ほんとはライブレポと同じ記事にしようと思ったんだけど、あまりにも長くなったので分けました。
だって好きになった頃にはもう解散してて、こんなにメンバー同士仲が良いのに絶対に再結成はあり得ない、と言われていたバンドが、12年もかかって復活しちゃったんだよ!語らせてよ思いのたけを。

 

 

 

 


それでは、わたくしとTHE YELLOW MONKEYの話です。

THE YELLOW MONKEYの存在は解散の前から知っていました。
当時はテレビで歌番組がいっぱい流れていたので、《バラ色の日々》《パール》あたりからはリアルタイムで記憶がある。
(わたしと同世代の20代半ば~後半の人には、すごくその辺の曲が人気がある気がする。この世代でちょっと昔の歌謡バンドが好きな層は、あの時代の歌番組が記憶の原風景みたいなところがあるのだ)
その頃の自分はまだランドセルを背負っていて、THE YELLOW MONKEYはランドセルを背負ったわたしがよく分かんないうちに解散してしまった。

それから数年の沈黙ののち、吉井和哉YOSHII LOVINSONという(本人曰く)どう考えても売れなさそうな源氏名でソロ活動を始める。
その時のわたしは中学から高校に上がる頃で、自分でCDも買えるようになっていた。
《TALI》のPVと《SWEET CANDY RAIN》のドロドロした暗さに衝撃を受け、《CALL ME》をしみじみ良いなと思い、《WHITE ROOM》収録曲の歌詞を何度も何度も読み返した。
つまりわたしのTHE YELLOW MONKEY吉井和哉のソロから、という先祖返りだったんですが、ただ、記憶も曖昧な小学生の頃のTHE YELLOW MONKEY初体験な出来事は、そこだけ切り取ったみたいに覚えている。

それは親の車のラジオで聴いてた《JAM》の思い出。たぶん小学3年生くらいの頃だったと思う。
ラジオで聴いてただけだから、それが誰のなんていう曲かもわからなかったんだけど、「あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も みんな昔子供だってね」の部分が強烈に耳に残ってた。外国で飛行機が落ちる前の部分。
その部分が、なんか幼少の時分の「みんなのうた」的な感性にものすごくヒットしたんだと思う。
それを後々、じぶん自身の答え合わせの中で発見した。だから《JAM》は世間一般で言われるような評価を抜きにしても、とても個人的な部分で特別な思い入れのある曲なんだよな。

でもなんだかんだ聴いてるうちにやっぱり好きだな~と思うのは初期の頃の曲になっていったんだよなぁ~~
自分の趣味がそうだから、これはもう仕方のないことなのである。
jaguar hard pain》のコンセプトとバランス感覚、そして時代性は本当に奇跡かと思うし、《4000粒の恋の唄》とか《シルクスカーフに帽子のマダム》みたいな曲でたまらなくなる感性を共感できない人と分かり合うことは難しいんじゃないかとさえ思うレベル
そして今は、《LOVERS ON BACKSTREET》《Romantist Taste》《SUCK OF LIFE》の3曲が、ものすごく自分が今イメージするTHE YELLOW MONKEYって感じ。
ハッピーなメロディに決してハッピーばかりではいられない歌詞が乗っかってるのがいいのかな。

それはそうとて、やっぱり自分がリアルタイムで知っていた頃のTHE YELLOW MONKEYである《8》も、主観的にも客観的にもバンドの黄金期であった《SICKS》も狂ったように聴いた。
リアルタイムでバンドを追いかけていたファンの人達には色んな考えがあるんだろうけど、そこは後追いのファンなのでぜんぶフラットに聴けてしまっていた。
(後追いと新参のそういうところがムカつくという気持ちも大変わかる。勘弁してつかあさい)

ともあれ、気付いたときには解散していて、CDだけを飽きるほど聴いていたTHE YELLOW MONKEYがなんと再結成し、ライブを行うという。
ファンになってからというもの、吉井和哉のソロのライブもツアーがあれば何公演かは行くし、年末の武道館はもはやこれがなきゃ年が越せないという感じで、自分の中でも恒例化している。
でもなんか、これは自分の甲斐性の無さでしかないんだけど、あんまりTHE YELLOW MONKEYのライブ映像を見てなくて……だからお決まりのフリとかをあんまり知らないんですよね。
それから、本当にファンコミュニティを覗いたりとか、他人のレビューを読んだりみたいなことを全然してないので、他のファンの人の気持ちが全然わからない。
また昔のインタビュー記事まで読み込むような熱心さもないので、かなり明後日な方向の印象を抱いてる気もする。
自分はTHE YELLOW MONKEYのなんなのかと言うならば、ファンの人から見ればそんなのファンかって感じなんだけど、一般の人から見たら十分ファンみたいな感じです。他のものの重いファンだから、逆に遠慮してしまう。
だからものすごくひとりよがりで的はずれな感想を抱いてそうな不安はある……でも書きたいから書く。

わたしは自他ともに認めるL'Arc~en~Cielのキモイオタクですが、それはもはや好きとか嫌いとかのレベルでなくライフワークというか日常のなかの信仰(そういうこと言うからキモいんだよ)みたいな存在になってしまっていて、だから本当にバンドとして「好き、曲が好き、世界観が好き、好きだった時代のロックスター」とハッキリ言える代表がTHE YELLOW MONKEYなんです。
お分かりいただけるでしょうか。