2019年総括
年も明けて数日経つけど、今更ながらいつかの自分のために思い出せることをまとめておこうと思う。
2019年は3年ぶりにこのブログを動かしただけでも上出来だと思う。
それ以前の下書きを見ると、最後の記事が2016年の総括だったが、途中で力尽きている。
2016年はTHE YELLOW MONKEYの再始動告知にて文字通り始まり、アイドルマスターSideMの担当ユニットに声がつき、『HiGH & LOW THE MOVIE』との出会いがありと楽しい思い出も盛り沢山だったが、M.A.D・TYMS JAPAN TOUR・そしてPARTY ZOOと度重なる遠征に疲弊していったり(M.A.Dでは繁忙期なのに仕事を休みすぎて職場の空気が最悪になったのと、PARTY ZOOでは主催ながらけんさんの出番が20分くらいしかなかったのもある)、SideMのコンテンツ展開のマンネリ化(現状からすればこの時点でマンネリ化とか笑っちゃうけど……)への悲観やいわゆる村社会での疲弊であらゆる気力を失い、惨憺たる2017年正月を迎えることとなった。
その後悔の意味で総括をしようとしたのだろうが、それさえも完遂することができなかった。
あれほどドン底の気分はその後味わってはいないが、その後3年間は何をやってもイマイチ頑張りきれないというか、何事も一歩引いてしまったような気持ちがずっと続いている。
2016年の総括で終わりそうだな。
また力尽きてしまう前に2019年の総括をまとめないと……
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『JOKER』感想~肥大した「よりしんどいべき」妄想とお呼びじゃなかった悲しみに~
『JOKER』見てきました。
バットマンの知識はほぼないし、アメコミ原作の映画には興味をほとんど失っていたんですが、「貧しくとも人に笑顔を届けたい男が、色々つらい目に遭って史上最も有名な悪役になる」なんてあらすじだけでサイコーじゃんと惹きつけられて、これは見なければなと思って。
実はジョーカーのことは『ダークナイト』で初めて知り、それしか知らないんだけど、それだけでも彼がそうなった過程を知りたいと思うに余りある、十分魅力的で印象的なキャラクターでした(後述するけど、『ダークナイト』自体にはそんなにというか全然乗っかれなかったんだけど……それでもジョーカーはとても魅力的に映った)。
しかしまず本編よりなにより、本編開始直前に入場してきた隣の席の人が席につくなりドリンクとポップコーンをひっくり返して、おそらくほとんど手をつけられないまま床に落ちたポップコーンをかき集めたり、反対側の席の人に謝っているのが本当に可哀想で、一番の演出になってしまった。
画面には不良たちにボコボコにされて地面にうずくまって泣くアーサー。隣ではポップコーンをかき集めるおじさん。双方向から押し寄せるみじめ。現実はとてもみじめでつらい。
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『Best Game2』感想~幸祥福なる神谷・オルタ・マフィアと公式を覗くとき公式もまたこちらを覗いているのだという話~
『Best Game2』お疲れ様でした。
神谷P各位におかれましては続編制作が決定してからというもの、というか決定前、ひいては前作で「幸ファミリー」の存在がチラつかされた時から神谷幸広くん演じる幸さん(仮)についての妄想に余念がなかったことと思います。
さて実際に出てきた幸祥福さん、我々が好き勝手妄想してきた幸さん(仮)のエッセンスを上手くピックアップして、神谷幸広くんの持つ要素をまるっと反転させたような、まるで裏写しのようなすごい役でしたね。
本稿ではこれまで語られてきた神谷幸広像を私的な観点から整理するとともに、そこからあてがきの幸祥福というキャラクターがどう設計されたか想像を試み、そのキャラクターが我々の勝手な幸さん(仮)像とそこまで違わなかった理由を憶測していきたいと思います。また周囲のアイドルたちが神谷幸広をどう語ったかについても、私見を述べられればと思います。忙しい人は最後の総括だけ読んでください。
- 神谷幸広像 その変遷について
- 神谷幸広の裏写しとしての幸祥福
- 公式に全部把握される需要と妄想の話
- 総括
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【ライブレポ】2019.7.6 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL @さいたまスーパーアリーナ
3年ぶりに仕事以外で長文を書きます。
以前にブログを書いて以降、年を追うごとに仕事やソシャゲで人間性を失っていっていましたが、今回えらく素晴らしいライブを見て、「こういうものを見たときに感じた気持ちはちゃんと書き留めておかないと駄目だなぁ」と思ったので書きます。
(1月にも我がバンド・オタク人生において本当に記念碑ともなる興行を見たのですが、仕事も最繁忙期だし私事でも何かとあって、そのときの気持ちをまとまった文章にしていなかったのをすごく後悔しています)
もう3週間?経ってしまっていますが。あまり人に読ませるつもりで書いてないので、冗長だしすごく読みづらいと思います、事前にことわっておきます。
なお3年前にTHE YELLOW MONKEY再集結ツアー初日のライブレポートを書いたときも「吉井和哉呼称問題」にすごく悩みましたが、昨年末のメカラFINALでも議題(?)に挙がっていたことだしこのレポートでは”ロビン”でいこうと思います。くすぐったいところもあるけど、やっぱり公演中にコールするのは「ロビン!」でないと締まらないなぁと思ったこともあり……
さてこの日は私にとっては初めての♢公演日。その前に福井で行われた♣公演には参加していましたが、その時は「アルバムツアーってこんな感じだったなぁ」と、アットホームでコンパクトな内容、という感想をいだきました。
そちらもとても良かったけど、今回はじめて♢(と♡)の大規模会場向けセットリストに触れ、「これはただのアルバムツアーじゃないな……」と考えを改めました。
なんというかまだ再集結シナリオの中にあるというか、初めてこのバンドを見る、第一次解散以降のファンに向けられてる部分もあるな、と。
最新アルバム収録の先行曲を(ときにはアルバム曲をも)大胆にセトリから省き、各公演ほとんど被り曲なしでいわゆるバンドの代表曲を組み込んでくる。
曲順も各公演全く異なり、再集結後初のアルバムツアーにかける威信を感じる。
(いや私もまた第一次解散以降のファンなので、「昔からこんなもんだよ」と言われたらアレなんですけど……)
また何より、とにかくメンバーのテンションが高くて楽しそう。
このさいたまの♢公演は特にテンションが高く、私はアリーナのほとんど最後列というほぼ肉眼で何も見えない席だったけど、こちらにもその楽しそうな空気が伝播してきて、それでこの感想を書くに至りました。
そのテンションの意思疎通がどれだけステージ上と出来てるのか分かりませんが、「演者自身が楽しそうに見えるから最高になるライブは絶対ある」、とあらためて感じた公演でした。
以降曲順を追っての感想です。
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【ライブレポ】2016.5.11 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 @国立代々木競技場第一体育館
推敲を後回しにしているうちにもうツアーもとっくに終わってしまいましたが、 THE YELLOW MONKEYの12年ぶりの再結成、正式なライブとしては15年ぶりの公演、その初日公演に行かせていただきました。
メンバー同士仲良しで、解散してるのに20周年キャンペーンを大々的に行ったりと、あれだけいつ再結成してもおかしくない材料が揃っておきながら、それでも「再結成はあり得ない」と言われていたバンドが、12年も経ってからあまりにもアッサリ復活を宣言してしまい、その後ものすごく"今風"にツアー事前キャンペーンを展開。
わたしのような後追いのファンでも面食らうような事物の連続で、ちょっと戸惑うところもありました。
しかしとにかく、2016年にTHE YELLOW MONKEYのライブを観てしまった。
わたしとTHE YELLOW MONKEYについてのポエムは直前の記事に思いの丈を詰め込んで書いたので、この記事ではレポに集中したいと思いますが、溢れ出るポエムをご容赦願いたいと思います。
だって解散してからファンになって、絶対に再結成しないと思ってたバンドが復活しちゃったんだもんなぁ……
ファンコミュニティの大勢にも疎いし、あまりインタビューとかも深追いしてないので、的外れなことをいろいろ言うかもしれませんが、ひとまず自分の観たTHE YELLOW MONKEYの個人的な記憶を思い出せるだけ思い出して書きたいと思います。
2016年、THE YELLOW MONKEYのライブを見てしまった。
《THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016》のライブレポを書く前に、どうしても自分の有り余る重い思いポエムをしたためておかなければと思い、準備運動として自分とTHE YELLOW MONKEYの話をしようと思います。
ほんとはライブレポと同じ記事にしようと思ったんだけど、あまりにも長くなったので分けました。
だって好きになった頃にはもう解散してて、こんなにメンバー同士仲が良いのに絶対に再結成はあり得ない、と言われていたバンドが、12年もかかって復活しちゃったんだよ!語らせてよ思いのたけを。
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