人間失脚

恥の多い生涯を送っています

トイ・ストーリー3で涙が止まらない人たちにくまのプーさんの原作を読ませたら死んでしまうのかという話

ネタバレにマイナスの効果はなし 研究で明らかに

http://eiga.com/news/20110814/2/

かつてこんな記事もありましたが、たしかにコンテンツに触れるまでのプロセスにあまりネタバレは影響しないかもしれないが、前評判によってコンテンツ享受後の感想は左右されるだろう、って話。

すでに記事タイトルと果てしない乖離が生じていますがそれはのちほど。

忙しい人は最後までスクロールするといいですよ。

お話の都合上いろんな映画のネタバレが飛び出しますよ。

テレビでやってたので『トイ・ストーリー3』を見ました。

劇場公開時、観た人観た人口を揃えて「号泣した」というので、

CMや予告編から推測して

「あ~きっと大人になったおもちゃの持ち主の少年とおもちゃたちが悲しいけれども仕方ない別れを告げておもちゃたちは静かに自分たちの役目が終わることを受け入れ本当に動かなくなるんだろうな……」

なんてラストを想像していたんですが、

思った以上にアンディ少年がおもちゃを愛する心優しい青年に成長し、誰も悲しくないハッピーエンドを迎えたので拍子抜けしました。

いや、お話自体は面白かったし、ピタゴラ装置みたいなギミックとかよく考えるよな~って感心しながら観てたんですけど、別にこれ号泣する話じゃなくね??みたいな。

そういう「前評判で期待値ストップ高まで上げられて勇んで観に行ったらそうでもなかった」の最高峰が『ダークナイト』ですね~

いや『ダークナイト』自体が面白くなかった訳じゃないんだ、アクションすごかったし、ジョーカーかっこいいし、そういう点は良かったんだけど、ウーン、でも僕バットマンよく知らないし、言うほど?っていう感想。

この前日曜洋画劇場でやってた際のTwitterでの大ウンチク披露大会でみかけた

「ジョーカーはバットマンの『不殺』を、自分を殺させることでジョークにするのが目的」

っていう解説を聴いてようやくジョーカーヤンデレかわいいってことで落ち着きましたけど。

逆に、「期待しないで観に行ったら意外とよかった」で思い出すのが『トロン:レガシー』。

これは映像観に行くつもりでストーリーなんかはどうでもいいやっ!ってつもりで観に行ったんですが、

ストーリーというか、トーチャンとクルーとリンズラーの関係に大変萌えた……!

2011年最初に観た映画だったと思うんですが、2011年最初の萌えになりました。ホモォ

あとは『キングダム・オブ・ヘヴン』なんかも思い出します。

これはその前に、『ロード・オブ・ザ・リング』で一躍売れっ子となったオーランド・ブルームが出てるということで期待して観に行ったらがっかりクオリティだった『トロイ』という映画がありまして、

同じオーランド・ブルーム主演で似たような雰囲気の映画でしかもCMがラブシーンを強調した編集、ということで

「なんで観に行ったの?」と今考えれば疑問に思うような材料しかない中で観に行ったんですが、

これが意外に硬派な戦争モノで、わりとしっかり十字軍してた。そしてハンセン病に冒され仮面をつけながら馬に乗り兵を率いるボードゥアン4世がかっこ良すぎる。

おもえばこのころ一番映画観てましたね。

まーつまり何が言いたいかというと、

映画を観に行く前に過剰に期待を高め過ぎるとだいたい損するぞ

、ということです。

人にどうしても観てもらいたい映画があるけど

「あのーこの前言ってたあれさー、観たけど言うほど面白くなかったよね」

と言われて今後の人間関係に禍根を残さないためには、

「別にそこまで傑作ってわけじゃないけど、まぁ観て損はないんじゃない?」

くらいのミサワなスタンスでレコメンドするよう心がけましょう。

ちなみに表題の「くまのプーさんの原作」の件ですが、

ご存知の方も多いとは思いますがくまのプーさんはじめ100エーカーの森のなかまたちはすべからくクリストファー・ロビン少年の所蔵するぬいぐるみたちであり妄想です。

詳しくはこちらなどを参考にされるとよろしいんじゃないでしょうか。

くまのプーさんの最終話は、都市伝説?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1128194191

原作最終話ではクリストファー・ロビン少年が恐らく学校に通うこととなり、プー達とは遊べなくなってしまう。

妄想の産物であるプー達はそこでおしまいだけど、100エーカーの森ではプー達と子どものままのクリストファー・ロビン少年が永遠に遊んでいる、みたいな解釈は野暮ですかね。

トイ・ストーリーよりよっぽど寂しい終わり方ですが、余韻があってノスタルジックな良い終わり方だと思いますよ。

やはりそこは全米ナンバーワン映画に課せられた「解りやすく、ハッピーエンドでなければならない」使命というものがあるのでしょうか。

【追記】

ちなみに自ら積極的にネタバレを収集しに行ってその後鑑賞したにも関わらずネタバレに左右されず最高であり更にもう一度劇場に足を運び果てはPS3ごとBDまで購入してしまったのが『映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?』になります!!!!!